ファイルを解凍?その方法
インターネットをしていて、ソフトやデータをダウンロードする時は必ずといっていいほど、「ファイルを解凍してお使いください。」とか 書かれていると思います。でも、解凍の仕方がわからずそのままにしてしまったことはありませんか。
そんなあなたのために、圧縮や解凍の方法をわかりやすく丁寧に説明します。「圧縮」「解凍」をマスターしてレベルアップだ!!
「圧縮・解凍」って?
「圧縮」→ ファイルの容量を縮小してコンパクトにすることをいいます。 圧縮されたファイルのことを「アーカイブ」と呼ぶことがあります。 例えるなら、押入れ収納で利用する圧縮パックのようなものです。
「解凍」→ 圧縮したファイルを元の状態に戻すことをいいます。 圧縮したファイルをインターネット上でダウンロードした場合、 この「解凍」と呼ばれる作業をしてからでないとそのファイルを開く(見る)ことはできません。
「圧縮」する理由は?
限られたスペースしかない押入れに多くの布団を収納するときに、圧縮袋にいれてかさを減らせばスペースを確保できますよね。 これと同じことがファイルの圧縮にも当てはまります。
「作成したファイルの容量が大きすぎて、電子メールでの送信時間がとてもかかった」というような 経験をされたことがありませんか。
そういうときに強い見方になってくれるのが『圧縮』です。 圧縮することにより、電子メールに添付して送信する場合は送信時間を短縮できます。
送信者は時間がかかってもよいと思っていても、受信する人も理論的には同じだけの受信時間がかかるわけですから、 受信者のためにも大きなファイルは圧縮するのが親切なのです。
また、インターネットの利用者が大きなファイルをそのままやりとりするということは、 回線に大きな負担をかけることを意味します。
インターネットは全ての人のためにありますから、その公益性を尊重するためにも 大きなファイルは圧縮して送信するのがマナーとなっています。
圧縮ファイルの見分け方
◆圧縮形式の種類
圧縮ファイルにはいくつかの形式があります。 圧縮ソフトによって保存形式が異なりますので、その圧縮形式に対応したソフトがなければ解凍することができません。 例えば、ゲームキューブのソフトをプレステーション2で開く事ができないのと同じ事です。
Windowsに対応した圧縮形式として、日本国内で標準的に使われている「LHA:エルエイチエー」と アメリカで開発された世界標準とも言える<ZIP:ジップ>と呼ばれている形式があります。
それぞれ拡張子は<.lzh>、<.zip>になります。これら2つ以外に、自己解凍形式の<.exe>があります。
これは、自己解凍というように解凍ソフトを必要としない圧縮ファイルです。
◆「拡張子」って何?
「拡張子」とは、ファイル名の直後に、「.doc」のように表示されたファイルの種類を識別する記号のことです。
全てのファイルに何らかの拡張子が必ず付いています。
※拡張子が表示されていない場合は、以下の手順で表示してみてください。
「スタートボタン」
↓
「コントロールパネル」
↓
フォルダオプション
↓
表示
の順にクリックし、「詳細設定」の「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックを外します。 また「ファイルとフォルダの表示」で「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択します。
「OK」ボタンをクリックすれば設定変更が完了です、これで全てのファイルの拡張子が表示されます。
「解凍ソフト」は必要?
自己解凍型の圧縮ファイルだけは解凍用のソフトは必要ありません。自己解凍ファイルは拡張子が「.exe」です。
このファイルはダブルクリックするだけで自動的に解凍される仕組みになっています。
ファイル受信者が初心者の場合は、この形式の圧縮ファイルで、送信するのが理想です。
ちなみに、圧縮&解凍ソフトはこの圧縮形式で配布されています。なぜなら、 ダウンロードしても解凍できなければインストールが不可能だからです。
「圧縮・解凍」のオススメソフト
『圧縮&解凍』の意味は、わかったと思いますが、「じゃあどれを使えばいいの」ってことになりますよね。
『圧縮&解凍』ソフトは数100種類以上もあり、初心者に適したものを選ぶのは難しいです。 そこで、初心者にも使いやすい『圧縮&解凍ソフト』のオススメソフトを紹介します。
なお、ダウンロードする際は必ずバージョンを確かめて最新版を入手して下さい。
ドロップ操作により、ファイルの圧縮・解凍が可能! ◆+Lhaca
オススメ度:★★★★★
動作OS:WinXP Win2000 Win98 Win95 WinNT
ダウンロード先: 開発者のホームページ
【特徴】
特別な設定も必要なく、解凍と圧縮の双方に対応している初心者向きソフトです。
最大の特徴は、デスクトップ上のアイコンにファイルをドラッグ ドロップするだけで 圧縮されたファイルなら解凍、圧縮されていないファイルなら圧縮を行ってくれることです。
これなら、難しい設定を全く必要としないですよね。対応圧縮形式は、LHA / ZIPだけですが初心者には十分です。
解凍だけでなく圧縮もやりたい、基本的な機能だけでよいならこのソフトがオススメです。
※+Lhacaについては、インストール方法、操作方法について詳しくまとめていますので《+Lhacaマニュアル》を参考にして下さい。
LHA / ZIP のアーカイブファイルを解凍! ◆lhasa(ラサ)
おススメ度:★★★★
動作OS:WinXP Win2000 Win98 Win95 WinNT
ダウンロード先:開発者のホームページ
【特徴】
解凍専用ソフトの定番。インストール作業も解凍も簡単にできます。
何の設定もする必要がないので初心者にはありがたいです。対応圧縮形式は、LHA / ZIPだけですが、初心者にはこれで十分です。
様々な圧縮ファイルに対応する高機能な解凍ソフト ◆eo(イオ)
おススメ度:★★★★
動作OS:WinXP Win2000 Win98 Win95 WinNT
ダウンロード先:Vector
【特徴】
初心者にやさしいインストール手順および簡単操作ながら、解凍時の動作を細かく設定できるなど高機能もあります。
取り扱いが簡単な割には、対応圧縮形式は、LHA / ZIPはもちろん、その他多くの形式に対応しているが魅力です。
+Lhacaをクリックすると、 開発者のページが表示されるので、画面中央の「Lhaca074.EXE」をクリックします。
2.ダウンロード開始
「このファイルを実行または保存しますか?」と聞いてくるので、「保存」を選択します。
↓
保存場所を聞いてくるので「デスクトップ」を指定し、「保存」をクリックします。
↓
ファイルのダウンロードが始まり、「ダウンロードの完了」画面が表示されますので「閉じる」をクリックします。
※「ダウンロードの完了後、このダイアログボックスを閉じる」にチェックを入れておくと今後、この画面がでなくなる。
↓
デスクトップ上に先ほど保存したアイコンができているのを確認します。
これがダウンロードした自己解凍型圧縮ファイルです。
3.インストール開始
2でダウンロードしたアイコンをダブルクリックします。
「ソフトウェアを実行しますか」と聞いてくるので、「実行」をクリックします。
↓
「+lhacaをインストールします」画面が表示されるので、初期設定のままで「OK」をクリックします。
↓
インストールは直ぐに終了し、「readme.txt」が開きます。
このソフトに関する説明が書かれているヘルプファイルです。一通り目を通したら閉じます。
↓
デスクトップ上に「+lhaca」のショートカットアイコンができていればインストール完了です。
※インストールが完了したら、ダウンロードしたファイルは必要ありませんので削除します。
削除の途中で警告メッセージが表示されても、無視して削除してください。
4.+lhacaの使い方
ここでは、最も簡単な使用方法を説明します。
上記のインストール作業で作成された「+Lhacaのショートカットアイコン」上に 圧縮または解凍したいファイル(フォルダ)をドラッグ & ドロップするだけです。
圧縮ファイルは自動的に解凍され、ファイル(画像ファイル)は圧縮されます。
※複数のファイルをまとめて処理したい場合は、一つのフォルダにファイルをまとめてから圧縮・解凍作業をするのが便利です。